「ブランドに対する思い」と「コピー品対策」
2016年9月6日(火)、
NHKクローズアップ現代+にて
中国のコピー品事情についての特集が放送されました。
「国内のコピー品に悩まされる中国発ブランド」として
本社、CHIC-Robotも番組の後半で取り上げられています。
クローズアップ現代+サイトにて
番組のダイジェストをご覧いただけます。
「中国製」
お店で商品を手に取った時にこの文字が目に入ると、どのようなことを感じるでしょうか。
「コピー品ではないか?」「すぐに壊れそう」
といったマイナスの印象を抱く方もいらっしゃるでしょう。
実際に中国でネット販売されている商品のうち4割は、十分な品質水準や
安全水準を満たさないコピー品もしくは粗悪品に分類されると中国政府は公表しています。
このように粗悪なコピー品が蔓延してしまっている中国ですが、
ここ数年の間に新たな動きが見られています。
それは、ひとくちに「劣悪な」コピー品とは言えない新たな模倣品の存在と
中国の中にありながらも独自のブランドを確立しようとする企業の登場です。
見た目・品質もほぼ同じ「スーパーコピー」の誕生
安い人件費と豊富な労働人口から、かつて日本やアメリカといった先進国の企業が
中国にたくさんの製造工場を建設しました。
そういった工場で経験を積み、今では先進国に肩を並べる技術を持った職人たちも多くいます。
その一方で、中国では「自国のブランドを創造していく」
という文化がおざなりにされてきたことも否めません。
ブランドとは信頼です。
新しい独自のブランドを作りあげていくには、独自技術の研究や顧客のサポート、
市場開拓のための広告宣伝など莫大な費用がかかります。
そのようなコストを嫌った経営者や技術者が、既存のブランドの商品を
完全に模倣して作り上げたもの、それが「スーパーコピー」です。
スーパーコピーは見た目もさることながら、品質まで正規品とほぼ同等の仕上がりになっています。
現在、中国市場に蔓延するコピー品のうち、2割がこちらに当たるとも言われています。
独自ブランド構築のための努力と苦悩
中国でも独自ブランドの確立を目指している企業は存在します。わたしたちCHIC-Robot (チックロボット) もその一つです。
「誰も見たことのない乗り物を作りたい」
そういった思いから生まれたCHIC-Smart <チックスマート> ですが、基礎となる姿勢制御技術の開発にはじまり
安全性向上のための研究や宣伝・広報など、多大な努力が行われてきました。
しかしそうやって人々の信頼を勝ち取り、ようやく商品が売れ始めた矢先、模倣品が次々と現れはじめたのです。
幸いにしてCHIC-Robotと同等の高い技術を持つ、上記のスーパーコピーのような商品は市場に出ておりません。
ただ粗悪なコピー商品による故障や発火事故などのニュースが流れるたび、「正規品も安全でないのでは」
との風評被害に悩まされるようになりました。
2015年12月22日に、中国政府は自国を「知的財産権強国」としていく政策指針を公布しています。
一部で「コピー品大国」と呼ばれてしまっている汚名を返上しようとする、国を挙げての一大プロジェクトです。
ただ各地方では模倣品を製造する工場によって経済が成り立っているということもあり、なかなか足並みが揃えられていないのが現状です。
スーパーコピーの出現を含め、中国発のブランドが国内そして世界で受け入れられていくには、まだまだ多くの問題があります。
国家レベルでの施策の後押しにも期待したいですが、実際にそういった問題の解決は個々の企業の努力にかかっています。
本当に良いものを作り、正しく情報を発信していく。
それがわたしたちCHIC-Robotに課せられた使命だと考えています。
認証情報
PSE認証
電気用品の安全性を証明する
PSE認証を弊社独自で取得しております。
IP34認証
生活防水を意味するIP34認証を取得しております。
3が防じん性を、4が防水性をあらわします。
防じん性については直径2.5mm以上の大きさの
外来固形物から保護されます。
防水性についてはあらゆる方向からの
水の飛まつによっても有害な影響を受けないことを示します。
UN38.3認証
UL認証
電池の性能・安全性を検査する
UN38.3テストにクリアしております。
電池に基盤を取り付けており
過充電などを防ぎます。
模造品などでこういった措置を行っていない場合
電池部分が爆発する可能性があるなど非常に危険です。
米国の第三者安全科学機関であるULの検査を経て
Self-Balancing Scooters の商品全体の安全性を
証明するUL2272認証を取得しております。
CHIC-Robotではこの認証に加えて米国の承認を
取得することにより、同国への輸出も行っております。
特許情報
2014年6月13日
CHIC本社により中国でCHIC-SMARTの発明特許取得 (出願番号 : 201410262108.8)
2014年12月2日
CHIC本社によりPCT国際出願 (出願番号 : PCT/CN2014/092849)
2015年5月15日
CHIC本社によりPCT国際特許公開 (公開番号 : WO2015/188599,
優先日 : 2014年6月13日, 優先権主張番号 : CN 201410262353.9)
特許協力条約 (PCT) は、出願人が自身の発明について国際的に特許保護を
求める際に役立ち、各国特許庁の特許付与の判断を助けるとともに、
これらの発明に関する豊富な技術情報の利用を促します。
PCTに基づく一つの国際特許出願を行うことで、同時に世界148カ国で発明の保護を求める事が可能です
2015年5月15日
CHIC本社により意匠権取得
2015年6月12日
CHIC本社により台湾でCHIC-Smart <チックスマート> の発明特許取得
(出願番号 : 104209443)
2015年9月8日
CHIC本社によりアメリカでCHIC-Smart <チックスマート> の発明特許出願
(出願番号:14/773,650)
2015年9月22日
CHIC本社により香港でCHIC-Smart <チックスマート> の発明特許取得
(出願番号 : 15109286.7)
2015年10月1日
株式会社STYLE (CHIC-Robot Japan) が本社と日本における総代理契約
(日本独占契約) を結ぶ
2015年11月14日
CHIC本社によりドイツでCHIC-Smart <チックスマート> の実用新案取得
(出願番号 : 202014010564.2, 公開番号 : 202014010564, 公開日 : 2015年12月22日)
2015年11月17日
CHIC本社により日本でCHIC-Smart <チックスマート> の発明特許出願
(出願番号 : PCT/CN2014/92849)
2016年5月12日
(公開番号 : US 2016-0129963 A1, 公開日 : 2016年5月12日)
2016年11月15日
CHIC-Smart <チックスマート> に関する特許出願が日本国特許庁により受理され、
日本での特許 が発行される。(特表番号:特許第6031623号)
この特許は「電動立ち乗り車」という名目での発明に関するものであり
CHIC-Smartシリーズの構造を他社に真似されてしまわないよう
法律によって保護を与えるものになります。
2015年5月に取得した意匠権があくまで「見た目・デザイン」に関する
権利であるのに対し、今回の特許はCHIC-Smartと同様の「構造」
全てに関する権利となります。
これによって模造品対策の取り組みが大幅にやりやすくなったと 言えます。
2017年2月21日
株式会社STYLE (CHIC-Robot Japan) がCHIC本社と
日本における総代理契約
(日本独占契約) を再契約しました。